ものづくりのまち燕三条をまちブラしてきた!(観光的視点で)

 

昨日は燕三条をまちブラしてきました!

 

ぼくは今年度の燕三条ローカリストカレッジのメンバーに選ばれ、燕三条工場の祭典や燕三条の現状とこれからについて考えることになったので、その関係で現地を少しみてきました。

 

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燕三条ローカリストカレッジとは

http://ux.nu/ZDnAE

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燕三条工場の祭典とは

http://kouba-fes.jp/

 

事前情報でいうとぼくは大阪府出身で1年前に新潟に移住(燕三条在住ではない) 三条を訪れるのはだいたい2回目。訪れた場所は「三条スパイス研究所」とラーメン屋くらいという感じです。

 

以下、きのう3時間ほど滞在して感じたことです。

 

〇ネーミングの重要性

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 まずぼくは「三条ものづくり学校」にいきました。理由はなんか聞いたことがあったから。燕三条はものづくりのまち、燕三条工場の祭典学校というイメージから「学校」というネーミングを聞いて、何か体験できたり学べたりするのかなと思っていましたが、訪れてみたら展示や受付なども特に何もなくてみるものもとくになかった。ド平日ということもあったと思いますが。(あったのかもしれないけどわからなかった)どちらかというとオフィスという感じでした。何をどうしたらいいかわからないという状況でした。カフェはありましたが。滞在時間は一瞬でした。

 ひとは名前を聞いてイメージをします。そして実際に訪れてみてイメージと大きく外れると裏切られた気持ちやガッカリした気持ちになります。ガッカリした人はもう一度訪れることはないでしょう。潜在顧客を失うことになります。なのでネーミングは改めて重要な役割があると思いました。過大も過小もいけませんね。

 

三条ものづくり学校

http://sanjo-school.net/

(週末などはいろんなイベントなどがあるみたいです)

 

〇まずどこに行けばいいかわからない

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 ぼくみたいにふらっと訪れた観光客はその場所に対してそれほど詳しくないでしょう。しっかりスケジュールを組んで観光に来ている人はガイドブックやネットで調べてくるでしょうが、それでも実際にどこを訪れればいいかわからない人は多いのではないでしょうか?そういう人たちをいかにうまく導くか(どのように巡ってもらえば観光客に満足してもらえるか)が観光のカギになるのではないかと思います。

 次にぼくは「燕三条地場産業振興センター」にいきました。理由はこれまたなんか聞いたことがあったから。物産館もあるときいたから。ここはとてもよかったです。

 

よかったポイントは2つ。

・物産館の品揃えとこだわり

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 物産館は入り口におおきく場所の名前が書いてあって場所がわかりやすかった。物産館の品揃えも豊富で、飲食物などもよくわからない商品が置いてないのでみていて心地いい。お客さんに無駄な情報を与えすぎていないと感じた。

 

・導線がしっかりしてる

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 物産館の横には各工房の商品がショーケースに並べてあった。各工房のこだわりが感じられる工夫がよかった。その他にも包丁ができる過程を展示してあったり「へ~となるポイント」が準備してあった。そのような情報を知ってから物産館にはいると物への関心がすこし深まっているので購買につながる人が多くなると感じた。また実際にそこで買えなくてもネットショップがあるので、後日あらためて買えるようにもなっている。

 

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 物産館を出たあとはどこに行こうかと思った。すると物産館の目の前に燕三条のパンフレットが置いてあった(パっとしたネーミングでなく最初は少しわからなかった)、奥に行くと各工房や周辺スポットのパンフレットが置いてある場所があった。電子検索もできる機械もあり便利だなと思った。ちょうど小腹がすいていたこともありぼくはその中から燕三条のラーメン屋がまとめてあるパンフレットをとりラーメン屋に向かった。

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 このようにあるスポットを訪れた人を次のスポットに移動させることは滞在時間を長くし、お金を落とす機会をふやす意味で重要だと感じた。これは言葉にするととても基本的なことに感じるけど実際にできているところはそれほど多くないのではと思う。

 

燕産業地場産業振興センター (HP)

http://www.tsjiba.or.jp/

燕三条金物本舗 (オンラインショップ)

https://netshop.tsjiba.or.jp/

 

〇リピーターをつくるために

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 リピーターをつくるにはリピーターになる要素をつくらないといけない。それはある種、完全に満足させてはいけないということかもしれません。ディズニーランドに何度も訪れる人がいるのは楽しいという理由もあると思いますが「1日でまわりきれないほど体験したいことがたくさんあるから」という理由があると思います。だからリピートする。このサイクルをつくるにはまず「まわりきれないほど体験したい・訪れたいスポットがある」と観光客にわかってもらわないといけない。燕三条でいうと物産館を訪れた人に「こんな店があるよ、ここが有名だよ」「こんな体験できるよ」「宿はここにあるよ」と示すことで次への動きにつながる要因になるでしょう。「今回はあの工房の体験に行けなかったから次はいこう」そう思わせることがお金が落ちるきっかけになるでしょう。その点では、導線がわりとしっかりしていたのである程度のリピーター獲得につながってるんじゃないかと思いました。(もっとガッツリとお客さんにわかりやすいか形で導線をつくってもいいと思いますが)

 

〇絞ることで届く人を増やす

 いまの時代情報はこれでもかというほどに溢れています。溢れているので情報を取りたい人もうまくとることができない。自分がほしい情報をとるのには時間と労力がかかります。この時間がかかりすぎると人は検索をしなくなったり訪れるのをやめてしまう人もいるかもしれません。これは防がないといけないと思います。

 燕三条というと「金物」で有名なのかなあとぼくは思っていました。でも「洋食器」も有名だったりするんですね。まずそこを知りませんでしたが「金物」ってちょっとイメージとして広すぎるなと思いました。

 情報があふれるいまの時代の観光は「イメージを確かめにくる観光」といわれています。何も調べないで来る人のほうが少ないです。何か調べてくるのは「損をしたくないから」でしょう。そうした意味でいうとお客さんが持つイメージをもっと狭くしたほうが三条市長の掲げている「100円の商品が1万個売れるより、1万個の商品が100個売れるものづくりのまちにしたい」というコンセプトにも合い、本当に大切にしてくれるお客さんの獲得につながるのではないかと思います。

 

以上、まちブラ感想でした。

 

新卒田舎暮らしな現代の百姓

橋本和明

 

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www.hashimotokazuaki.com

 

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