かやぶきの里を残していくために、茅葺技術の勉強をしています

  

こんにちは!!

ツギツナグの橋本和明(@tsugitsunagu) です^^

現代の百姓を目指して修行中!!

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新卒1年目、大学を卒業して就職をせず田舎に移住したぼくのプロフィール

 

8月は、家を建ててました!!

 

というのは言い過ぎですが、8月は十日町にある中立山という集落で茅葺の作業を手伝わせてもらっていました!!

 

 

ぼくのいる荻ノ島は茅葺の民家が残る集落ですが、今は茅葺の職人さんが一人もいません。


なので、茅葺屋根の補修をする時は外から職人さんを呼んできています。

 

ぼくも何人かお会いして、みなさんとてもいい方々なのですが茅の材料代や職人さんに払う日当を考えると

とても高価なものになってしまいます。(全部最初から葺き替えると屋根だけで2000万円以上するものもあるようです)

 

この状況ではなかなか茅葺屋根の民家をこれからも残していくのは難しいなと思い、ぼく自身が茅葺技術を覚えて、昔の茅場(材料を採るところ)を復活させよう。

 

そして若い興味がありそうな仲間にもこれから覚えていってもらって茅葺ができる人を増やしていこう!と、ひそかに考えています

 

そんなこともあり、今回は小屋の屋根を丸ごと茅葺に代えるということで、そのお手伝いをさせていただきました(^0^)

 

初めはなんと屋根の基礎を作るとこから!!

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丸太にドリルで穴をあけて、ミノで削っていきました

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この作業が意外と難しく

対になる穴と合わせるのに苦労しました。。

 

次それを屋根に立てていく作業

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骨組みを作っていきました

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屋根を作る作業なんてそうそうしたことがないから、体力的にはどんどん疲れて行ってたんですが正直すごく面白かったです!!!!(体もみるみる逆三角形になりました)

 

骨組みができたら茅をのせていく作業

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茅を何枚も重ねてのせていく

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屋根のてっぺんに茅を重ねる

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屋根のてっぺんに杉皮を重ねる

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屋根のてっぺんに木で作ったグシをのせ鉄板を貼る

 

とおおまかにはこのような流れだったんですが、このなかでも茅を使う大きさ・サイズに作ったり、骨組みになる垂木の皮を虫が食わないように剥いたり

茅を固定するのに針金を屋根に通したりと工程はたくさんあり、ひとりではできないものだと学びました

 

昔は集落で各年持ち回りでやっていた茅葺作業。

 

集落で家を守っていく感覚を、この「ひとりではできない」ということから学んだように思います。

 

親方を含め中立山に住んでらっしゃる方は元戦場カメラマンということもあり、作業に他のカメラマンの方も手伝いに来ていて、休憩中は面白い話をたくさん聴かせていただきました!

 

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一緒に作業をした高松英昭さんの写真

 

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一緒に作業をした会田法行さんの写真

 

ちなみに会田さんはイナカレッジのインターン生でもあり、いまはインターン先の中立山でそのまま暮らし、棚田で無農薬・無化学肥料、天日干しでお米を作ってらっしゃいます。

 

また、この冬には自身がカメラマンだったころから縁のある東ティモールのコーヒー豆の焙煎も始めるようです!

 

正直、会田さんの写真を見て、初めて写真ですごいなと感じました。なんかきれいすぎて絵みたいなんです。

 

そんな写真が載っているのは以下のページで見れます

 

会田法行さんのブログ

A day in the life of Ao’s rice terraces

https://nakatateyama.tumblr.com/

 

 

最後に

屋根に登りながら

「なんで茅葺屋根を残していくんだろう?」

ということを考えていました

 

日本の伝統・文化だから

先人たちが守ってきたものだから

いろんな理由があるとは思うんですが

 

結局は

屋根を守っていくのも

これから集落を残していくのも

 

「すきだから」

 

それ以外の理由はないんじゃないのかなあとたどり着きました。

 

すきだから残していきたい。

これからも。

 

橋本和明

 

 

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